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この時期おすすめにつき再登場 富士山麓 最大級の溶岩洞窟に行ってきた! 

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皆さん、こんにちは。
青谷鍾乳洞に行ってから、すっかり洞窟探検にハマってしまいました、ライターげんです。

まもなく(2013年6月)世界文化遺産として、富士山が正式に登録されることになりそうですね。
これを機会に、富士山に縁のある地を周りたいと感じた私。

JR御殿場線「富士岡駅」から徒歩20分、富士山麓で最大・最古の溶岩洞窟、
駒門風穴(こまかどかざあな)』に行って参りました。

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▲ 町の中にひっそり佇む風穴への入口

約1万年前、富士山が大噴火をおこし、溢れ出た溶岩が現在の三島市まで流れました。
その後、溶岩のガスが抜けて固まり、大きな空洞ができました。
そのうちの一部分が、この駒門風穴です。

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▲ ボランティアの渡辺弘江さんと持田五男(いつお)さん

現在は地元の皆様が協力し合って、大切に管理しています。
駒門風穴保存会、会長の持田さんに風穴の中を案内していただきました。

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▲ ここに入ります!

どうですか、薄暗い風穴へ入るというこのワクワク感!
風穴の中にある照明が、どことなく私を睨みつけているように感じてしまう・・・。

足元の階段を下り、いよいよ中へ。

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▲ 入ってすぐの場所

「1日にどのくらいの方がここへ遊びに来るのですか?」と聞いてみたところ、
「季節にもよりますが、大体20~30人ほどです。ゴールデンウィークと盆休みはピークになりまして、1日に600人
の方が足を運びますよ。」と持田さん。
ろ、600人ですと?! 長期休暇の時は少し早めに来るなど工夫が必要かもしれませんね。

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▲ ゴツゴツした道を進んでいくのも楽しい!

「足元に気をつけてね。」と言いながら、どんどん進んでいく持田さん。
何度も転びそうになりながら進んでいく私。足元を照らす照明はちょっと頼りない。

「照明を明るくしていないのは、この風穴に住む動物のためなんですよ。」
持田さんがそう言った時に、少し開けたコウモリ広場という場所に出た。

「例えば、このコウモリ広場には昔コウモリがたくさんいたのです。今は照明器具を設置したので、コウモリ達は
風穴の奥に行ってしまいました。光に敏感な動物もいるのです。」と持田さん。

駒門風穴でしか会えない動物はたくさんいます。
私はコマカドオビヤスデ白いエビ(名前を忘れてしまった!)を見つけました。
歩きながら探してみるのも面白いですよ!

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▲ 風穴の中にある温度計

上着を羽織っていって正解でした。
取材時の風穴の気温はなんと10℃! 外気温と10℃以上の差があります。

「昔はその気温を利用して蚕の卵を保存していたんですよ。」と持田さん。
風穴は年間を通じて約13℃。
夏に来ると涼しく、冬に来ると暖かいという年中楽しめるスポットですね!

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▲ おっと、危ない

足元ばかりに気を取られていると、頭をぶつけてしまうから注意が必要。
歩きにくい地面もボコボコした壁もすべて1万年前のまま。
富士山大噴火の歴史を実感することができます。

8
▲ 分岐点到着! 1回で2度おいしい風穴

入口からしばらく歩くと、本穴と枝穴がある分岐点に到着しました。
順路に沿って本穴に進んでいきます。
ちなみに入口から本穴の立入禁止区域までは約155m、分岐点から枝穴の立入禁止区域までは約35m。
合わせて約200m(立入禁止区域まで)の風穴は県内最大!

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▲ 持田さんおすすめポイント

持田さんが指している、ちょっとぽっこり出ているのは溶岩鍾乳石(ようがんしょうにゅうせき)。
約1万年前、溶岩のガスが抜けて、溶岩が冷えた際に垂れていた状態で固まったものだ。
デコボコを触ってみて溶岩を体感! お、熱くない!(当たり前)

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▲ 枝穴の入口

風穴では、シマシマ模様の部分がよく見られる。(写真赤の囲み)
これは富士山から複数回にわたって溶岩が流れてきて、その時に風穴が削られて
できた溝です

ちなみに駒門風穴は富士山から直線距離で約13km離れています。
ここまで流れてくるなんて富士山の噴火のパワーには驚かされます。

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▲ 福をいただこうとお祈り

風穴の奥にはお賽銭を入れる場所がある。
持田さんによると、富士山の神様と言われる木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を祀っているのだそうです。
ちなみに、ここにお参りをして福を授かった方もいるのだとか。

「約1万年前の状態がそのまま残っている風穴です。風穴の中には、ここでしか見られない動物もいるので、
それを探す楽しみもあります。」と持田さん。
富士山世界遺産登録を前に、富士山の噴火の歴史を体感してみるのも面白いですよ。

「風穴を見る際の注意点はありますか?」と聞くと、
「風穴の中での飲食、喫煙、ペットの持ち込み、石の持ち出しは禁止させていただいています。万が一のことも
考えられますので、照明器具にも手を触れないようにお願いしています。」と持田さん。

マナーを守って、楽しい洞窟ライフ!
ひんやり涼しい、夏のおすすめスポットです。

 

※この記事は2013年6月に公開しました

駒門風穴
所在地 : 静岡県御殿場市駒門69
連絡先 : 0550-87-3965(駒門風穴案内所)
入場料 : 大人200円 学生150円 小学生100円 幼児 無料
(※30名以上の団体は各料金50円引)
駐車場 : 20台

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