「おかわり!」という言葉が好きです。
夕飯にご飯3杯食べます。ダイエットとは無縁のライターゆっきぃです。
いつも何気なく使っている箸や器、私たちの生きるきるエネルギーとなっている食材を
自分で調達して、究極に美味しいごはんが食べることができたら最高!
というわけで、そんな願望を現実にするべく、箸・器・食材を探し求め静岡県内を巡っております。
前回の「~箸編~」ではヒノキを使ってMY箸を作りました。第2回目は、器作りに挑戦!
どんな大きさ、形の器を作ろうか悩むところですな。
さっそくMY器を作りに、浜松市南区にある『陶族之棲(とうぞくのすみか)』へやってきました。
アロハシャツがとっても似合う、天野先生に教えてもらいます。
「泥んこ遊びはした事ある?それと一緒。楽しまないとね。」と天野先生。
天野先生は現在70歳。
37~38歳の時に参加した陶芸体験で、「こりゃハマるな。」と陶芸の道へ。
さっそく工房へ移動します。
約1.3kgの粘土を使います。
この粘土は、滋賀県甲賀市の信楽(しがらき)の土を使ったものです。
どんな器が出来上がるかな~。
粘土をやわらかくする為によくこねます。
まるでパンの生地をこねているみたい!
こね終えた粘土を山のような形にします。
タイトルは「富士山」、というのはウソです。
さぁ、いよいよ粘土を電動ろくろ(以下ろくろ)へ移します。
ろくろの上に粘土を置き、手に水を付けながら粘土を湿らせます。
ろくろが回りはじめると、グネ~っと粘土の形が横につぶれます。
溶けたアイスクリームみたいな感じ。
粘土の中心部に両手の親指を当て、下に向かってゆっくりと押していくとこんな形になります。
ろくろのスピードは右足部分に付いているペダルで調節します。
あっ、このまま湯呑みにしてもいいかも。なんてね。
内側と外側から粘土を中指で挟むようにして、厚い部分を徐々に薄く伸ばしていきます。
「8時位のポジションでね。」と天野さん。
ちなみに車のハンドルポジションは10時10分ですよ~。
手ひねりはやったことあるけど、ろくろを使うのは初めて。
緊張のせいか手に力が入っちゃう。
ちょっと気を緩めたり、力が入りすぎると粘土がグネグネグネ~と波打ってしまいます。
どんどん大きくなる器。器が大きくなる分、出来上がりへの期待も大きくなります。
▲スパッと!(上動画)
切り弓という道具を使い、縁の部分を一周ぐるっと切りそろえます。
その後ワイヤーで底の部分をカットします。
両手でピースをしながら、そぉーっと台から外します。
まだ粘土が柔らかい為、力を入れ過ぎるとグニョっと歪んでしまいます。
ピースして何かを持つのって意外と難しい。
天野先生に手伝ってもらいながら、なんとか木の板へ移動完了!
こりゃ~よくばりなどんぶりになってしまった。
よく見るとおでこに粘土が・・・頑張った証だ。よしとしよう。
「汚い~!」とか言わないように。
「作品は、乾燥させてから、1ヶ月に1回まとめて窯で焼くんだよ。」と天野さん。
この窯で約1,230℃の温度で焼き上げます。
焼き上げは後日ですが、どのように窯に入れるかを天野先生が説明してくれました。
「焼き上げるときはね、朝の5時に火をつけて、夜の9時までかかるんだよ。」と天野先生。
▲割れずに焼き上がりますようにー!
「出来上がりは何色にしたい?」と聞かれ、「どうしようかな~?」と悩む私。
天野さんのアドバイスをもらい食材の色が映える様にという想いを込めて黒をチョイス!
天野先生が描いてくれた完成予想図です。
どんぶりの側面には、オシャレに白をかけてもらいます。
「陶芸の魅力は同じものは2つと出来ない事だね。」と天野先生。
完成は1ヶ月後。
自分だけのオリジナル・・・。ニヤニヤが止まりません。
じゃじゃーん!ついに届きましたよ~!
届いた小包をオープンする時の気持ちって
なんとも言えないワクワク感。
天野先生が描いてくれた完成予想図の通りに仕上げてくれました。
どんな食材を盛り付けようかな~。
次回、米選び編につづく!
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、※この記事は2013年8月に公開しました
『工房 陶族之棲・遠江窯』
所在地 静岡県浜松市南区福塚町17-2
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TEL 053-442-8699
URL http://www.touzoku.net/
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