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地元の人達に井川の魅力を教えてもらおう(史跡めぐり編)  

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1番苦手な科目は社会でした、ライターげんです。

小腹が空いたら辛味噌ラーメンを食べたり、おやつにはてしゃまんく最中を買ったり、
井川湖を船の上から眺めてみたり、遊びたくなったらリバウェル井川スキー場で楽しんだりと、
井川には魅力がいっぱい!

でもまだまだ魅力はたくさんあります。
井川の人達がそれぞれの得意分野を活かした体験を提供してくれると聞き、
静岡市葵区井川(いかわ)にやって来ました。

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▲ 井川エコツーリズム副会長の大村さん、中野観音堂の田畑さん(左から)

井川に来た観光客に様々な体験活動を提供する井川エコツーリズム。
副会長の大村さんは、井川在住、歴史文化担当として、井川の史跡を案内してくれます。

最初に案内されたのは、『中野観音堂(なかのかんのんどう)』。
井川エコツーリズムの会員である、田畑さんが管理しています。
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▲ 石のようなものが

まず田畑さんが持ってきたのは数々の木箱。
フタを開けると、何やら石のようなものが。

「これはね、そこらの茶畑で土をおこしている時に拾ったんです。土器なんですよ。」と笑う田畑さん。
え、茶畑から土器が?いったいどういうこと?

「井川は約5,000年前から歴史が始まっています。昔、ここら辺には縄文人が住んでいたんです。
発掘調査をしてみると、たくさんの土器等が出土しました。土器の他には黒曜石(こくようせき)も出てきたんです。
黒曜石が盛んに採取された信濃(現在の長野県)から文化が流れてきたことも分かります。」と大村さん。

だから土器が出てくるんですね、なるほど。
博物館じゃないと見ることができないような貴重なものを、ガラスケースに入っていない状態で見られるって
貴重な体験ですよね。
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▲ こちらも貴重!

平安時代の文化も間近で見ることができます。

「この千手観音は平安時代中期に作られたものだと言われています。先祖がどこかで発見をして、
わざわざこの像を山を越えて、この地へ運んできたそうなのです。普段は1月6日にしか公開しません
保存の関係で頻繁に開けることはできませんが、こうして史跡めぐりで来てくれる方にはなるべく
公開したいなとは思っています。」と田畑さん。
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▲ 願い事はたくさんあります

せっかく貴重なものを見ることができたので、お祈りをすることにしました。
人の吐く息は不浄のものとされるので、葉をくわえて息がかからないように手を合わせます。

いいことあるといいなぁ。
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▲ 大日峠の丁仏(だいにちとうげのちょうぶつ)

中野観音堂の裏手には、たくさんの石像が並んでいました。
それぞれの石像には三十四番、三十五番など番号が振られています。
これはいったい、何なのでしょうか。

「井川から駿府(現在の静岡市市街地)に行くには大日峠を通ったんです。その道しるべとして、あと旅人の安全を
願って(道のりの所々に)道中観音として設置されたものです。合計で66体あったと言われていますが、井川方面に
あったここにある30体程度と、口坂本方面にあった5体だけが現存しています。」と大村さん。

今は道路が整備されたおかげで、市街地と井川を行き来するのは楽になりましたが、当時は長い道のりを歩いて
いかなければなりませんでした。
山道なので道に迷うこともあったのかも。
仏様が見守っていてくれると思うだけで安心できたんでしょうね。

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▲ どこへ行くんだろう

そして一行は、道無き道を進む。
どこに案内されるのでしょうか、ハラハラです。

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▲ 何やら祠のようなものが

ん、何でしょうか、これは。

「これはですね、守り神のようなものです。昔、井川は金がたくさん採れまして、そこらじゅうに鉱山がありました
これはその時に、鉱山工事の安全を願うため。そして、金がたくさん採れますようにと、これを設置したのです。
先ほども言ったように鉱山が各所にありましたから、今も各所にこれが設置されているんです。」と大村さん。

え、井川で金が採れたんですか?!
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▲ 大村さんが取った砂金

「えぇ、今も採れますよ。付近をよく探してみると砂金が見つかります。私も子どもの頃はよく足元を探しては
砂金を見つけていました。」

一攫千金を目指して、探してみようかな?
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▲ 鳥居を見ると、神社に来たなーって思います

次に来たのは『井川神社』。
井川ダムの築造にともなって、5つの神社を合併して作られた神社で、地元の人達にも親しまれています。

なんだか神社って落ち着きますよね~。
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▲ 神楽を舞う場所

「ここでは井川神楽、井川在来の舞を例大祭などで見ることができます。酒舞(みきまい)、殿の舞、火の舞、
弓の舞など様々な神楽を楽しめる、私のオススメの場所です。」と大村さん。

1月3日の大祭、4月3日の例祭、11月3日の例大祭で見られるそうです。
井川特有の神楽、1度見てみたいものですね。
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▲ あ、いてててて

神社に着いたら狛犬が出迎えてくれます。
この狛犬は、氏子として神社に関わっている大村さんが寄贈したもの。

ありゃりゃ、日頃の行いが悪いのか、かまれてしまいました(?)。
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▲ 天ぷらとそばの定食(900円)

今回、大村さんと回った史跡はごく一部。
井川にはまだまだたくさんの史跡があります。

「井川の史跡を全て回ろうとしても、とても1日ではできません。特別に行きたいという史跡があれば別ですが、
特にない場合は、こちらのほうで気軽に回れる史跡にご案内しますよ。」と大村さん。

さて、史跡めぐりをして少しお腹が空いてしまいました。
南アルプスの里』でご飯を食べるのもいいですよ!

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▲ うまい!

「私たち井川エコツーリズムは、4年前(2009年)に、井川の地域活性化を目標にして立ち上がりました。
今回やった史跡めぐりの他にも、里山歩き、雑穀文化体験など様々な体験を提供しています。ぜひ井川に
遊びに来て下さい。」と大村さん。

風景もきれいですし、食べ物もおいしいですが、井川の歴史もなかなか面白いですよ!

 

※この記事は2013年12月に公開しました

南アルプス・井川エコツーリズム推進協議会事務局
所在地 : 静岡県静岡市葵区井川964 南アルプス井川観光会館えほんの郷

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TEL : 054-260-2377
定休日 : 火曜日(※窓口の定休日。プログラム受け入れは随時。)
体験料 : 1000円(※前日までに予約)
受入人数 : 10名~100名(※応相談)

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