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夜空に光る、一点の星を目指して!

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冬の果物、ミカンと柿を食べ過ぎて、手が黄色くなってしまったことがあるライターきゅうです。

三ヶ日町を盛り上げている、『SM@Pe』(スマッペ)という熱血集団がいるとの情報を得て、
浜松市北区にやってきました。たわわに実ったミカン畑も各所に見られる三ヶ日町。
SM@Peって面白い名前。どんな事をしているのかな?事務局長にお話を伺いにいきましたよ。

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SM@Pe事務局長の中村健二さん

SM@Peとは、ステキみっかび発信プロジェクトの意味。自分たちの三ヶ日町は自分たちで作ろう!
という意志のもと集まった集団。業種、形態、年代を越えて「出席簿はなし。何かやるは来れる人が来る」がモットー。
2007年の設立から、様々な活動を続けています。

「1960年代、僕が生まれた時の三ヶ日町の同級生って約150人。
現在、同級生でこの町に残って仕事を継いだりしている人数は11人だけ。
昨年(2012年)三ヶ日町の出生数は72人。20年、30年後、子ども達がこの町に残って、
農業や商売をしているか?と考えたら、三ヶ日はどうなっていくんだろうと思うんです。」

そんな不安を皆が抱いていて、
「それならば、これからの三ヶ日町は自分たちでつくればいいじゃないか!」と立ち上がったのがSM@Peです。

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みかんトイレ清掃活動(写真提供:SM@Pe)

活動は多岐に渡ります。三ヶ日町映像展開プロジェクト、みかんトイレ清掃活動、特産品開発、戦車プロジェクト…。

「みかんトイレの清掃」はみかんトイレの撤去が町の方針で決まった時、何とか三ヶ日町のシンボルでもある、
このトイレを存続したい!と、SM@Peが3日間で約3,000名の署名を集め、
週1回必ず清掃をする事を条件に、撤去の撤回を町に願い出ました。
その活動の結果、撤去しないという約束を町から取り付けることができたたので、
SM@Peメンバーは週1回、現在も清掃を行っているものです。

当番はなく、出れる人が出る。それがSM@Pe。雪が降った日でも、
「こんな日は誰も清掃に出れないだろうから、いつも出れない自分が行く。」といって清掃に行く、
熱い気持ちを持ったメンバー達で成り立っているのだとか。

「今まで行った活動は、やりたいと声を上げた人が責任者なんです。SM@Peのメンバーの1人を紹介しますから
その人から話を聞いて、また次のSM@Peを紹介してもらってと、いうのはどうですか?
SM@Peの活動がわかるかと思うので。」
何だかゲームのような提案。面白そうです!

まずは中村さんから「三ヶ日町映像展開プロジェクト」の責任者、田中さんを紹介してもらいましたよ~。

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三ヶ日町映像展開プロジェクトの田中さん

三ヶ日町映像展開プロジェクトとは三ヶ日町の地域資源のPR映像を、
映像を学ぶ学生達が制作するプロジェクト。

構想から3年目の2008年、東京のバンタン映画学院の生徒さんが卒業作品として、
ついにオリジナル作品(コマーシャルとショートムービー「がんばりますかっ!」)を撮りました。
何と、監修は「パッチギ!」や「フラガール」(映画)のラインプロデューサー、祷映(いのり あきら)さんだったそうです。

 

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がんばりますかっ!」の撮影風景(画像提供:SM@Pe)

撮影場所はもちろん、主役の女性以外は三ヶ日町の人が出演。
撮影が始まると、交通整理であったり、スタッフへの食事提供であったり、
農家や商店街、町の皆がアクションを起こしてくれたそうです。

出来上がった映像を観て、田中さんは感激。
なぜなら、SM@Peが考えていた三ヶ日町のいいところはミカンでもなく風景でもなく、
そこに住む人々。正に人」にスポットを当てた作品になっていて、
「県外から来た人の目にも、三ヶ日町のいいところはだと映るんだ!」と、感じたそうです。

「映画製作が三ヶ日町の心の活性化になっていけばいい。」と、田中さん。
実は映像に役者として出ています。「おっさん1」という役名。気になる~!
SM@PeのHPに映像がアップされているとの事。観てみなくては。

さて、田中さんからは「商品開発プロジェクト」の竹下さんと「戦車プロジェクト」の藤原さんを紹介してもらいました。
次の方々はどんなSM@Peの話を聞かせてくれるのでしょうか?

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同士といった感じのお二人

竹下さん(右)と藤原さん(左)にお話を伺いましたよ。三ヶ日町の人が考えたものを商品化したい!と始まったのが
「商品開発プロジェクト」。三ケ日みかんを使ったオリジナル料理を募集した
「第1回三ヶ日G-1グランプリ」を2010年に開催し、子どもたちが考えた料理を募集。親を含め、おじいちゃん、
おばあちゃんの知恵を子どもたちに伝えてもらい、
三ヶ日らしい面白い発想の料理が出てきたらいいな、と思ったのがきっかけなんだとか。

「ミカンソースのスパやミカンの煎餅とか、柔軟で奇抜な料理も出て面白かった。」との事。
全部美味しそう!食べてみたいなぁ。

その中でグランプリに輝いたのは、当時小学5年生の女の子が考えた「みかんの皮deふりかけ」。
商品化もされ新聞などにも取り上げられました。
SM@Peのメンバーが学校まで行き、表彰式も行ったんですって。
「成長した時、受賞して商品化されたということが地元の想い出として、
子どもの心に残ってくれていればうれしい。」と、竹下さん。

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みかんの皮deふりかけを味見させてもらいました

乾燥したミカンの皮がアクセントで、香りもいい!地域のホテルの売店にも置かれています。

最近では、「戦車プロジェクト」なる活動も実施中。
三ヶ日町に面する猪鼻湖(いのはなこ)に戦車が沈んでいるとされる都市伝説に基づき、捜索をしているそう。
その戦車は四式中戦車『チト』。戦艦大和級の価値がある戦車なのだそうです。

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戦車プロジェクト
(画像提供:SM@Pe)

TVなどにも取り上げられ、まだ発見はされてないのですが、進行中のプロジェクト。
SM@Peメンバーも子どもさんを連れて、捜索に参加したりしています。
藤原さんが「大人の夢です!」と、ニッコリ。
三ヶ日町ならではの面白いプロジェクトを次々と考え出しているんですね。

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親の背中を子どもたちは見ている!と、中村さん

メンバーの方々から様々な活動の話を聞いているうちに、
事務局長の中村さんがこんな事を言っていたのを思い出しました。

「三ヶ日町が、未来にこうありたい!というラストシーンを先に描いて、
そこへ向かって歩いて行くのがSM@Peなんです。今、大人がもがいて頑張った背中はきっと子どもたちは見ている。
僕らが三ヶ日町から受けてきた幸せを子どもたちへ返していきたい。」

ラストシーンを中村さんは巨人の星と呼んでいます。
個々のメンバーがその星を見ながら、活動し、最終的には皆迷わず、巨人の星にたどり着く、それがSM@Pe。

まだまだ面白いプロジェクトを考えだして、三ヶ日町を盛りたてる発信を行っていくそうです。
これからもSM@Peの活動が楽しみです。

 

 

 

 

※この記事は2013年12月に公開しました

『SM@Pe(スマッペ)事務局』
所在地: 浜松市北区三ヶ日町三ヶ日843 株式会社フードランド内

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TEL: 053-525-3522(留守番電話)
定休日:不定休
URL:http://www.smape.jp/

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