先日、ライターすずが取材に行った伊東市の『ナナヴァル』。
取材から戻ってきたすずが「ひものの絵を見た!」という謎の発言をしていた・・・
「え?ひものの絵?」と耳を疑う私。
どうやら、ナナヴァルによくお茶を飲みに来るという常連客の
ひもの屋のお父さんが描いているらしい。
気になってしまった私、ライターゆっきぃは、そのお父さんに会うべく
伊東市の『山国商店(やまくにしょうてん)』へ。
店先にはたくさんのイカやアジの開きが干してあります。
恥ずかしい話、小学生の時「ひもの」という種類の魚がいると思っていました。
そんな事はさておき、道路を挟んで目の前に広がる海をご覧ください!
山国商店から海を眺めます。潮風が気持ちいいな~。
ドライブしたくなっちゃった。
▲歴史あるひもの屋さんなのです
山国商店は創業明治23年。
創業当時は海の家だったそうで、私が生まれるずっとずっと前からこの伊東市の海を見つめています。
豆アジを開いているのが、ひものの絵を描いているお父さんです。
「いつもお店が暇な時に描いているんだよ。」と一雄さん。
どうやら噂は本当のようだ。
一雄さんが小学生の時に、神社の絵を描いて先生に褒めてもらったのがきっかけで描き始め、
高校生の時に美術部に入り、その後は家業であるひもの屋を継ぎつつ、休みの日には風景画を描きに出かけているそうです。
「お店のトラックで何処へでも絵を描きに行っちゃうんだよ~。」と奥さんのまり子さん。
この日はとても忙しそうでしたが、特別に絵を描いてもらいました!
「こんな感じでいいかな~。」と、おもむろに皿の上にアジの開きをのせる一雄さん。
雨の日や、お店が暇な時はいつもここに座って描いているそうです。
なんだか不思議な光景ですね。どんな絵が出来上がるのかな~?
すらすらと鉛筆で下絵を描いていきます。
「色は後から塗るからだいたいこんな感じかな~って描いていくんだよ。」と一雄さん。
あっという間にひものの形が見えてきました。
このパステルで下絵に色を付けていきます。
衣里さんが一雄さんの誕生日にプレゼントしたものだそうです。
かなり使い込んでいますね~!
絵を近くで見たり、遠くから眺めたりしている一雄さん。
「思い通りの色を出すのがとっても難しいんだよね。」と、パステルとにらめっこ。
悩みながらパステルを選んで色を足していきます。
描いている途中、ご近所の方がご来店。
「一雄さんにこんなすごい特技があったとは!うまいもんだね~。」と驚いていました。
さりげなく私も一雄さんに教えてもらいながら挑戦。(上写真右)
小さい頃からひもの屋さんの近所で育った私ですが、未だかつてひものの絵というのは
描いたことがありません!果たしてゆっきぃ画伯誕生になるのか。
思わず手に取ってしまいそう!?リアルな絵が完成しました。
ひものの身の透き通る感じや、骨の感じが細部まで表現されています。
特にスゴイなと思ったのが、魚の表情。
まるで生きているみたい(?)
私も挑戦しましたが、未知の生物の絵が出来上がってしまった為、遠目でご覧ください・・・
一雄さんの描いた風景画や、ひものの絵は、伊東市内の色々なお店に飾られているので、
伊東市に遊びに行った際に探してみては?
▲冨田光洋さん、仲本衣里さん、山田輝(ひかる)くん、山田岬輝(みさき)くん、
小山れいこさん、山田まり子さん、山田亜由美さん(左から)
取材中に地元の方や、一雄さんの娘さん、お孫さんが大集合!
とってもアットホームで賑やかです。
お孫さんの岬輝くんの将来の夢を聞くと「ひもの屋さんになるー!」と元気に答えてくれました。
衣里さんの結婚式のために一雄さんが作ったという船を見せてもらいました。
見ているだけでは物足りず、乗船。
とても器用な一雄さん、娘さん想いなんですね。
ちなみに私の後ろにある、ひものの看板も一雄さんが描いたものなのです。
なんと、店先に可愛いアクセサリーが!
一雄さんの娘さんの亜由美さんが作っています。
海外からの観光客も多く、ひものに次ぐ人気商品です。
イカのみりん干しを焼いてもらいました!
白いごはんが食べたくなっちゃった。
お酒のおつまみにもいいな。
みんなの笑顔が絶えない山国商店。
運が良ければ絵を描いている一雄さんに会えるかも!?
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、※この記事は2013年8月に公開しました
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『山国商店』
所在地 伊東市湯川2丁目1番16号
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TEL 0557-37-2063
定休日 無休(9月第1火曜・水曜)
営業時間 8:30~18:00頃(夏季) 8:30~16:30頃(冬季)