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あかりの歴史を堪能、レトロ空間にタイムスリップ     

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髪の毛を切りに行ったら、若干ワカメちゃんカットになってしまい、
現在は昭和の小学生のような風貌の、ライターきゅうです。

JR東海道線「由比駅」下車、左手に駿河湾を見ながら、潮風を受けながら、薩埵峠(さったとうげ)方面へ徒歩10分ほど。
わが国の古今のあかりに関する物品、文献があるという『由比宿東海道あかりの博物館』へやって来ました。

 

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レトロな外観が目印

古い展示品に合った建物を探して、この民家(大正8年築)を見つけたそう。赤いポストも現役です。

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歴史の古い順に並べてあります

入り口から右手に順番に見ていくと、日本人がどのように「あかり」と関わってきたかが、わかります。
江戸時代から明治時代にかけては、松の根や白樺の皮などを燃やして、松明(たいまつ)にしていたんです。

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和ろうそく立て

尖った先っぽの形状で、和ろうそく立てか洋ろうそく立てかを判断します。
先が三角なのが和ろうそく、真っ直ぐなのが洋ろうそく立てです。

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木の実は何に使うのかな?

コレはドクエの実といって、油を取ってあかりの燃料にしていたものです。
江戸時代の末期から明治の初めぐらいまでは、油に火を付けて、ほのかな明るさの中で生活していたのです。

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館長自ら実を集め油を絞って・・・

あかりの燃料は、どのように作られ使っていたのかを知るため、館長は自ら実を集め、油を絞って試しているのです。
この他にも、ヒマワリ、お茶の実、カヤ、クルミなど、たくさんの種類の油が展示してありました。

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館長の片山光男さん

歴史を交え、あかりの移り変わりを説明してくれます。
戦時中はこうやって蛇腹(じゃばら)のかさを降ろし、空襲の時にあかりが漏れ標的にならないようにしていたのです。

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明治時代のガス灯

レプリカではないのです。文明開化の頃の本物です。
全てが片山さんが集めたコレクション、スゴイ!

ここまで説明を受けながら館内を一周。アレもコレも気になる品々ばかり。

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火打石(ひうちいし)と火打金

ここでは、火打ち体験もできます。
火打石(ひうちいし)とは、鋼鉄片の火打金に硬い石を打ちあわせて火花を出す道具。
でも、なかなか火花って、出ないのですよ。(不器用なだけかも?!)

akari
ちっちゃな火花しか立ちません(上写真)

ただ石を打ち付けるだけではなく、石の尖った部分を勢い良くこすりつけます。
う~ん。やはり、少ししか火花は出ません・・・片山さんお手本お願いします。

さすがの技(上動画)

大量の火花が立って、さっと火種ができ、火が付きます。
映像には写ってませんが、この火を使って古灯具に点灯することもあります。
片山さんは、富士山の山頂で火打石を使って火を起こすパフォーマンスをやったことがあるそうです。

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ポチッとな

まだまだ奥に所蔵品があるというので、案内してもらいながら博物館から続く中庭に出ると・・・、
コレはやっぱり押しとくしかないでしょ。

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変わりました~青信号!

これも片山さんのコレクション。いったい何で信号機があるのか、謎です。
聞いてみると、「子どもが喜ぶように」との事。私もちょっと喜んで押してしまった~。
信号も「すすめ」なので、どんどん進んでいくと…

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オロナインを持った女優の浪花千栄子さんの看板

中庭の向こうにもう一つ部屋あります。レトロなタバコやマッチケースなど、
すごいコレクションの数々。昔のデザインはすごく斬新なモノもあって、カラフル!
見ていて飽きません。この展示は9月末まで。10月からは別の展示となるそうです。

「こんにちは!」と、言いたくなる看板。
最初は入口のところに飾っていたそうですが、ドアを開けた瞬間、
人が居ると思って片山さん自身が驚いてしまったため、タバコケースの向こうに隠したのだとか。

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懐かしい

私が幼稚園の時に使っていたのと同じ、アルミ製お弁当箱がありました~。
これでお弁当を毎日食べていました。

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美しい絵付けが施されているノリタケの電笠

1,000点を越えるあかりに圧倒されます。
常設及び企画の展示は所蔵品の一部。(あかり以外の展示のコレクションも見応えあり)
どうやってこんなに集めたのか?と聞いてみると、こまめに骨董市を覗いては、地道に集めたのだそう。

大学生が江戸時代の風習や世相、生活文化のを調べに、ここを訪れることもあるほど。

電球が放つ明るさとは対照的に、ほのかな明るさを醸し出すろうそくや火種の炎。
昔の人の夜見る景色はどのようなものだったのだろう。
あかりの大切さを感じ、歴史を知ることができるこの博物館。夏休みに是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

「県民の日」(8/21)には入館料が大人100円引、保護者同伴の子ども(中学生以下)無料になります。

 

 

 

※この記事は2013年8月に公開しました

由比宿東海道あかりの博物館
所在地:静岡市清水区由比寺尾473-8
TEL:054-375-6824
営業時間:平日10:00~16:00
土、日、祭日は9:00~17:00まで(入館 16:30)
入館料:高校生以上は大人500円、中学生以下父兄同伴の場合は無料
記事のトップページを印刷してお持ちのお客様はいつでも入館料100円引き

URL:m-imajo.main.jp/m-imajo/akari/akarimuseum/folder3/tokaidoakarimuseum.html

県民の日公式サイト
URL:http://shizuoka-kenmin.jp/

上記『県民の日公式サイト』では、県民の日に伴い、
入場料が割引になる施設や多彩なイベント情報などを紹介しています

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