学生時代、オカズなしでお米だけ食べていた時期があります、ライターげんです。
無ければ耐えられないほど、お米大好きです!お米LOVE!!
昔から日本人を支えてきたお米の農家さん。
愛情たっぷりにお米を育てていて、尚且つスイーツにしている変わった農家さんがあるという情報を得て、
行って来ました。
▲ 山本耕業 代表取締役の山本辰行さん、山本かつ江さん
牧之原市にある『有限会社 山本耕業』です。
「お米を買ってくれたお客さんが「おいしい」と言ってくれるのが1番の励みです。
愛情をたっぷり込めて育てています!」と辰行さん。
そういえばお米って普段食べているだけで、作っているところとか全く見たことがありませんでした。
・・・ということで、ちょっと覗いてきましたよ!
『山本耕業』では、広大な牧之原市の土地を使って、毎年約10品種のお米を作っています。
「お米それぞれの品種に良さがあって、それを味わってもらいたいから、ウチは一切ブレンドをしていません。」
田植えをするための苗を育てる「苗作り」は「これさえできればお米は半分できたようなもの」と昔から言われる
ほど米農家にとって最も気を遣う仕事。
「品種ごとに合ったオリジナルの肥料を使ってたいせ~つに育てていますよ!」
辰行さんは毎日ノートとペンを持って田んぼに向かいます。
苗に与えた肥料の量や病気の経過観察をするためです。
「もうこれを見れば、(色々な問題に直面した時に)どうすればいいか分かるくらいなんですよ。」と笑う辰行さん。
事務所のすぐ隣は精米所。
収穫された稲から籾(もみ)を取り、籾の殻を除去する「籾すり」を行って取り出した「玄米」から、
今度はぬか層を除去する「精米」をすると、いつもよく見る白米になるんですね!
稲からどうやって白米ができるのか、よく分かりました。
そして、これが米を粉状にした「米粉」なのですが、山本耕業では米粉を使ってスイーツも作っちゃいます!
「女房(かつ江さん)が昔からよく子どものおやつを作っていたんですよ。最近は米離れをしてきたと聞きますが、
米屋さんが米粉で何か作ることができれば、もっとお米に親しみを持ってもらえるんじゃないかな~と思って、
米粉でスイーツを作るようになったんです。」と辰行さん。
▲ 「作る時のポイントは?」に対し、「愛情ですね!」と言いながら笑いを堪える、かつ江さん
基本的に辰行さんとかつ江さん2人で運営しているため、毎週金曜日と土曜日の限定発売。
米農家がスイーツを作って販売しているって、珍しいですよね~。
「モチモチとした食感とシットリした後味が米粉の特長なんです。もちろん米屋ですから常に新鮮な米粉を
使って作りますので、お米の風味を感じていただくことができます。あと、米粉自体に甘みもありますので、
砂糖控えめでも十分に楽しめるんですよ!」とかつ江さん。
1番人気のスイーツは米粉100%で作られた『米粉シフォンケーキ』!
米粉100%ってところが、また珍しいですよね。
「自分の家族にも食べさせたいものを作っています。最近の子どもさんはご飯を食べなくなってきています。
こんな食べ方もあるんだよっていう方向性を提案できればと思って毎日色々レシピを考えています。
もちろん米農家が全て手作りでやっていますので、皆さんにそういった温かみも伝わればいいなと思っています。」
見た目では分からないかもしれませんが、触れただけで指を跳ね返してくるほどの弾力があります!
耐えられず早速、パクリ。
モチモチしていてふんわりな食感!
そしてフッと広がる、さり気ない甘みが堪らない!
下校途中にお店があったらウッカリ買い食いで常連になってしまいそうです。
▲ 「私も小腹が空いた時によく食べているんです。」 バクバク食べる2人
「お米は常に真心を込めて愛情たっぷりに作っています。今後も色んな形で顔が見える農家で
あり続けたいと考えています。」と辰行さん。
「ウチはいつも空回りしていますが、やる気だけはありますので!」と笑うかつ江さん。
温かみのある米農家の手作りスイーツ。
お米の持つ新しい食感と可能性を味わうことができました!
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※この記事は2014年3月に公開しました
『山本耕業』
所在地 : 牧之原市中159
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TEL : 0548-22-1610
定休日 : 日曜日(※米スイーツは金・土のみの販売)
営業時間 : 8:00~17:00
URL : http://yamamoto-farm.com/(米粉レシピも紹介中!)