小学生の時、学校帰りに友達と文房具屋さんへ寄るのが日課でした。
特ににお気に入りで集めていたのは練り消しゴム、通称「ねりけし」です。
休み時間にはお気に入りの匂いを嗅いだり、意味もなく伸ばしたりして遊んでいました。
よく文房具屋さんに出没します。ライターゆっきぃです。
最近インターネットで見かけたご当地文具をどうしても試してみたい!
と、いうことで富士宮市にある『文具の蔵Rihei(りへい)』へやってきました。
壁にうっすら見えるのは、富士山イルミネーションでは!?
夜に点灯しているところが見てみたいと思いつつ、中へレッツ・ゴー!
文具の蔵Riheiの歴史は江戸時代末期、初代ご先祖様の吉澤利兵衛(りへい)さんが近江の国(現在の滋賀県)
からこの地にやってきて、開いた油屋(油を売る店)が発祥と言われています。
明治初期に文具(紙)屋・よしざわ文具店となり、2000年に利兵衛さんの名前をとり、
「文具の蔵Rihei」としてリニューアルオープンしました。
浅間大社より西へ伸びる宮町商店街に、お店を構えて100年以上になる歴史ある文具屋さんなのです。
吉澤さんは、同じ業界のメーカーに10年程務め、その後家業である文具の蔵Riheiで働き始めました。
富士宮市が色々と町おこしをしていた事がきっかけとなり、
「お店としての独自性を出していこう!」とさまざまな商品を開発。
▲静岡県産富士ひのきボールペン・シャープペン 各2,100円
文具の蔵Riheiのオリジナル商品の1つとして、富士ひのきを使ったボールペン、シャープペンがあります。
富士山南麓地域で合法的に伐採された静岡県産富士ひのきが使用されています。
木目って1つ1つ違うから、完全オリジナルだね。木の温もりのおかげで、持っているだけでも心が和むよね。
薬品を一切使わず、水と熱のみでヒノキを圧縮し、形状を固定してからペンの形を彫り出していくそうです。
写真下のヒノキを圧縮すると、写真上のヒノキの形になります。
ペンに名前を入れる事もできるので、自分用や贈り物としても、とっても喜ばれることまちがいなし!
文具の蔵Riheiでしか買えない「メイド・イン富士山」商品なのです。
この富士ひのきを使った「富士ひのき万年筆」もあります。
▲首を斜め左に傾けてご覧あれ!富士山万年筆 1本 26,250円
こちらのブルーの万年筆は、「富士山万年筆」です。
富士山をイメージした、3トーンカラーで、世界文化遺産登録の刻印が入っています。
限定50本ということなので、歴史に残る1本、私も欲しくなってしまった。
万年筆といえばインクが必要ですよね。
万年筆用のオリジナルご当地インクを発見しちゃいましたよ~。
万年筆って黒いインクを使うものだと勝手なイメージを持っていたけど、
こんなにカラフルなインク初めて見たよ。
富士宮市から見える富士山周辺のイメージで考案された文具の蔵Riheiオリジナルインク、
その名も「宮洋墨(みやいんき)」。「洋墨(いんき)」という文字は、このインクの企画と同時に発案した当て字だそうです。
「一番人気は富士山ブルーですね。私も使っています。」と吉澤さん。
ネーミングと色がそれぞれマッチしていて、全色集めたくなっちゃう!
使っても、飾ってもおしゃれだよね。
富士山世界文化遺産登録を記念して作られたのが、
写真左側の「富士山本宮浅間大社ジャパンレッド」。浅間大社の鳥居をイメージした、鮮やかな朱色のインクです。
写真右側のインクは、「筆楽宴(ひつらくえん)書落(かけおち)グリーン」。
現在富士宮市を中心に、静岡県東部で活動する万年筆愛好クラブ「筆楽宴」のみなさんと吉澤さんが考案した
深緑を基調としたシックな色合いなのです。
▲ユニークなイベントが開催されました(提供 文具の蔵Rihei)
実は、筆楽宴の筆化役(ひつけやく)は、富士宮やきそば学会会長の渡辺英彦さんです。
8月31日に富士山万年筆の販売を記念して行われた無料イベントに渡辺会長も参加。
好きな色のインクを調合してオリジナルのインクを作ったり、万年筆の調整ができるイベントです。
今後も開催する予定があるそうなのでチェックしなきゃ!
▲念願の試し書き~♪
宮洋墨は全色試し書きが可能です。
紙にペン先を当てると、鮮やかな宮洋墨が出てきます。
書いた文字をお見せしたいところですが、なんとも字が下手すぎてお見せできないのが残念・・・
お気に入りは、「富士宮やきそばオレンジ」です。このインクは富士宮やきそば学会との共同開発で、
富士宮やきそばのソースの色をリアルに再現してあるこだわりの色になっています。
ソースの香ばしい匂いがしてきそう!お腹が空いてしまう・・・という表現が正しいであろう。(?)
綺麗な文字を書きたい、と心の底から願うのでした。
さてさて、大好きな文房具に囲まれてテンションが上がり気味のワタシ。
店内をぐるぐる散策すると、なにやら畳の部屋に着物・・・?
いいえ、これは着物ではなく和紙なのです。
「利兵衛さんの部屋」と呼ばれるコーナーで、まるで反物屋さんに迷い込んでしまったのかと思うくらい和の雰囲気!
「あれ?ここは文房具屋さん・・・?」と思わず言ってしまいます。
竹に囲まれた癒し処を発見!
耳を澄ますと水のせせらぎが聞こえ・・・(?)
え!?なんとビックリ!お店の中に川が流れていているんです。
「富士宮は、元々街や民家の中を川が流れていて、小川の上に店を建てました。」と吉澤さん。
そして私の隣りには湧き水が出ているではありませんか!
富士山の伏流水だそうです。
▲ギャラリー「庄の蔵」
お店の奥の庭に100年以上前から残っている土塀の蔵があり、お店を「文具の蔵Rihei」にリニューアルすると同時に、
様々な芸術家の方々の作品展や、小学校の社会科見学ができるように開放しています。
元々は家財を保管していた蔵だったそうです。
文具の蔵Riheiではさまざまな富士山文具を発売中です!
初めて見る商品ばかり。
「他のお店とは被りたくない!」という吉澤さんが集めたこだわりの富士山商品です。
地元の人たちが描いた富士山の絵ハガキもありました。
時間を忘れてしまうくらい商品を物色するワタシ。
▲スタッフの佐野さん、お客さんの笹之池さん、スタッフの中島さん(左から)
「品揃えが豊富なのでよく来ます。」と笹之池さん。
お目当ての商品は見つかりましたか?
私は、もうすぐ結婚式を迎える友達へ、富士山ご祝儀袋を買っちゃいました。
オリジナルにこだわる文具の蔵Rihei。
私も万年筆を使ってお世話になった人達に手紙を書いてみたくなっちゃった。
(まずは美しい文字の練習からですね。)
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、※この記事は2013年9月に公開しました
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『文具の蔵Rihei』
所在地 静岡県富士宮市宮町8番29号
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TEL 0544-27-2725
営業時間 9:00~19:00
定休日 年中無休
URL http://www.rihei.co.jp/index.shtml
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