果物と野菜に好き嫌いはありません。朝は1杯の野菜ジュースで始まる、ライターきゅうです。
先日、新聞で見つけた「起源家康」の文字。
なになに?と調べてみると、地元産のミカンを使ったジュースで、製造日によって味が違うとの事。
早速、浜松市北区にある、『社会福祉法人復泉会 KuRuMiX(クルミックス)』(以下、KuRuMix)に
行ってきましたよ!
社会福祉法人復泉会 KuRuMiX(クルミックス) (画像提供:KuRuMix)
KuRuMiXは2013年10月4日(ジュースの日)にOPEN。障がいを持つ人達が、自立支援の一環として
主体的に作業できる環境を整えた、果実飲料工場なんでです。直売所も完備してます。
KuRuMiX主任の峰野さんにお話を伺いましたよ。
ミカンジュース「起源家康」は2014年2月14日から販売。とってもカッコイイネーミング!どうして家康なんでしょうか?
「家康が駿府城に隠居した時に紀州からミカンの木が献上されたのですが、
家康が植えたその木が静岡のミカンの発祥(起源)とされているんです。そんなところから名前を付けました。
”のみまいか”っていう名前もあったんですが、却下されました(笑)。」
ミカンは県内の産地、三ヶ日や都田、浜北などから仕入れます。
地元農家から仕入れることにより、生産者の顔が見えるジュース作りを目指しています。
なんと工場内では1個1個ミカンを手剥きしてジュースにしているんです!
これは、製造現場も調査しなくては!
私も作業着に身を包み(上写真)、早速KuRuMixの工場内にお邪魔しましたよ~。
どんな風にジュースを作っているんでしょうか?
まずは運ばれてきたミカンの選果をして、水洗いとオゾンで殺菌。念入りに2回の洗浄を行います。
一度ミカンを湯せんすると、皮が剥き易くなり、湯せんしないミカンと比べると、剥く作業が3倍程度早くなるそう。
全然違うんですね。
ミカンの手剥きは1日に最低1t、取材日は2tのミカンの皮剥きをしていました。コンテナで50杯分もあるそうです。
計7名で作業をしていますが、皆さん手慣れています!
ちょっと手元を拝見…って、あまりに速くて、上手く撮れませ~ん。1個2秒ほどで剥けちゃうんです。
この後、搾汁、加熱殺菌、瓶へ充填の工程へ。
起源家康は時節に採れたミカンの味をそのまま飲料の味として表現するため、
絞ったミカンを急速温製法で加熱殺菌します。
時間をかけて加熱するのではなく、一瞬で果汁が95度になるような管に果汁を通すことによって、
果物の香りや風味を保ち、変色しにくくする方法なのだそうです。
充填作業後は1週間寝かせて、やっと出荷となります。
早速、起源家康いただきましたよ!
サラッとした飲み口でとっても飲みやすい。100%のオレンジジュースは繊維を感じる事があるけれど、
そういった事もなく、爽やかなミカンの果汁だけが口に広がります。
賞味期限は製造年月日から1年。
日によって、仕入れる農家やミカンの産地、種類が違っているそう。
そのため、実は製造日ごとに味が違うんです!
と、いうわけで…
色では全く見分けがつきません。
左が三ヶ日町、右が都田町産のミカンが原料の起源家康(上写真)ですよ~。
2つを飲み比べてみると、甘さや酸味の具合い、さっぱり感など、全然違う~。
コレは、絶対飲み比べてみて、自分の好きな味の製造日を見つけてほしいな!
因みに、私は右側の都田町のミカンで作ったモノが気に入りました~!
ミカン以外にも、人気の100%のトマトジュースや、川根のゆずを使ったジュースなどもあります。
旬に合わせて製造しているので、売り切れたら終わりだそうですよ。
「ジュースを通して障がいがある方々を知ってもらい、地域や色々な人達と連携して、
地域の活性化に役立っていきたいと思っています。」と、峰野さん。
地域のミカンの味をそのままジュースにした「起源家康」。
皆さんは毎回、出来をチェックするために試飲をしているそうです。
「最近は段々とミカンの酸味が抜けてきて、甘みが増してきた気がする。
製造日ごとに違う味だから、ワインのように楽しんでもらいたい!」
コレはまた、買いに来なくては!
その時はまた飲み比べさせて下さいね。
『社会福祉法人復泉会KuRuMiX』
所在地:浜松市北区三幸町124-7
TEL:053-523-7717
定休日:土曜、日曜日
営業時間:10:00~17:00(直売所)
URL:kurumi.sub.jp/