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蕾(つぼみ)に感じる春の香り「小室山公園 つばき園」   

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年末年始、忘年会に初詣、お年玉に新年会と、出費がかさんで懐にも寒波が押し寄せます。
かくいう私ライターいなもご多分に漏れず、この時期はどうしてもサイフの紐が固くなりがち。
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▲小室山公園 つばき園
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それでも週末はやっぱりどこかへ出かけたい!というわけで、お金をかけずに遊べるスポットを探す為、
伊東市の『小室山公園(こむろやまこうえん)』へやってきました。『つばき園』は、
面積が約15,000㎡(東京ドームの約1/3)あり、1,000種4,000本ものツバキが植えられています。
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冬にツバキ?ツバキって春の花じゃないの?と思うかもしれませんが、
早咲きのものであれば10月から順次開花し、2月中旬から3月中旬に見頃を迎え、
4月中旬まで、色んな種類のツバキを見ることが出来るんです。
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▲じっくりゆっくり歩いてみましょう
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小室山ウォーキングコースにもなっているつばき園
ポイントAから順に回っていきます。どんな花を見つけられるかな?
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▲ポイントA:笑顔
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出迎えてくれるのは『笑顔』という品種。鮮やかなピンク色の花びらが美しい椿です。
10月以降、色んな時期に咲くとはいえ、12月(取材時)に花が見れるか不安でしたが、一安心です。
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▲伊東市振興公社 施設係:楠見 浩一 主事、西牧 宏治 係長(左から)
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お2人は、つばき園で毎年開かれる「つばき鑑賞会」の運営に携わっています。
後ろに見えるツバキは、城ヶ崎紅(じょうがさきべに)と伊豆羽衣(いずのはごろも)。
これらは伊豆半島の在来種で、開花は2月~3月だそうです。
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▲引きで見る「笑顔」、花は咲いていますが蕾(つぼみ)もたくさん見えます
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本来は2月~3月にかけて咲く品種のようですが、綺麗に咲いていますね。
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「寒暖の差が激しい日が続くと、春と勘違いして咲いてしまうこともあるんです。
ここ数年で言えば、桜が冬に咲いてしまったなんていう話を良く聞きましたが、それと同じですね。
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また、ツツジのように一斉に満開になるわけではなくて、ツバキは1本の樹でもポツポツと咲いては落ち、
咲いては落ち、1ヶ月くらい同じ花を見ることが出来ます。」
と西牧係長。
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▲ポイントC:朝露(あさつゆ)
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少し歩いて見えてきたのは、白く薄い花びらから自身の葉を濡らすほど蜜を垂らしている「朝露」。
花の中心を覗き込むと、キラキラと蜜が溜まっています。
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▲ポイントD:つばきの館「つばき鑑賞会」 (写真提供:伊東市振興公社)
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ポイントCから少し歩くと見えてくる建物が「つばきの館」。
普段は使用されておらず、入ることも出来ませんが、見頃の2月中旬~3月中旬まで開かれる、
つばき鑑賞会」の会場です。
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その日朝イチで選んだツバキ約150種の一輪挿しを無料で見られます。
ツバキは茶花としても重宝される花だそうで、つつましい美しさを堪能できそうです。
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▲ポイントE:富士見亭
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つばきの館から歩いていると、日本庭園のような佇まいの一角に到着。
以前ライターげんが取材した蓮華寺池公園の庭園を思い出します。
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▲視界一面椿の樹
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日本庭園…ではありませんが、この景観も中々ですね。天気と運が良ければ(?)富士山も見える富士見台。
ツバキが見頃を迎えると、どんな景色を見ることが出来るのでしょうか。
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▲ポイントF:近江衣(このえごろも)
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ちいさな蕾をつけたツバキを横目に、更に奥へ進むと、下りの階段が見えてきます。
階段を降りると洋種ツバキも多く見られます。
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▲ポイントG:孔雀椿(くじゃくつばき)
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こちらは雄の孔雀の羽のような葉のついたツバキ。
開花時期は2月~4月。枝の先に、鮮やかなピンクと白のグラデーションが美しい花が咲くそうです。
個人的に、一番気になる。
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▲初音(はつね)
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花びらの枚数が少なく、雄しべが大きな「初音」。
チューリップのような筒状の花が特徴。なんとも可愛いらしいですね。
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▲昭和侘助(わびすけ)
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一節には千利休の下僕(召し使いの男のこと)の名を取ったと言われる侘助の一種。
白い花びらに、ほんのりと指す淡いピンクがとても美しい、小さな花です。
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これは言われないとツバキだとは思わないかもしれない。
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▲カーニバルプリンセス
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鮮やかな紅色でたくさんの花びらが重なっているのが特徴の「カーニバルプリンセス」。
ツバキと言えば、基本的に散るとき花びら単位では無く、花そのものが落ちるものですが、
この木の下には散った花びらが沢山落ちていました。サクラのように花びらが散る花のようです。
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▲ポイントH:小室山ウォーキングコース終了
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花を探しながら歩いていると、長い石段に出て、下るとそこは国道135号。
楽しい時間は、あっという間に1時間ほど経っていました。
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12月はまだまだ見られる花は少ないですが、時間を忘れて回れます。
のんびり散歩するもよし、この花はなんだろうと立ち止まるもよし。
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花だけでなく、これから咲こうとする蕾に、遠い春への思いを寄せるのも乙なものです。
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※この記事は2014年1月に公開しました
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伊東市役所|小室山総合グラウンド受付事務所
所在地:伊東市川奈1260-1
TEL:0557-45-1594
URL:http://www.city.ito.shizuoka.jp/kankou/html/event/hpg000002149.html

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