休日は、コタツに入ってテレビを見ながら熱々の濃いお茶と甘い和菓子を食べてのんびり過ごします。
明けましておめでとうございます。ライターゆっきぃです。
コタツで食べたい和菓子(?)を求め、裾野市の『竹水園(ちくすいえん)』へやってきました。
道端に「すそのブランド認定店」のノボリを発見!
さっそくおじゃまします。
先代である久義さんのお父さんから90年以上の歴史のある竹水園。
この道60年以上という久義さんと、奥さんの2人3脚で営業しています。
▲色々な種類の和菓子が並んでいて迷っちゃうな~!
「和菓子も洋菓子も両方やってるんだよ!両刀使いだな。あっはっは!」と久義さん。
どれもとってもおいしそうだな~。中でも気になったのが、裾野にちなんだお菓子の並ぶコーナーです。
裾野市の特産といえば、モロヘイヤ。
すその水ギョーザの皮にもモロヘイヤが練り込まれているよね。キャラクターのすぅちゃんも可愛いんだ~♪
モロヘイヤ塩羊羹は、平成23年10月にすそのブランドに認定されたよ。
日持ちがよく、お土産物にもぴったりなお菓子を、と久義さんがモロヘイヤ塩羊羹を考案しました。
ところで、モロヘイヤが入った羊羹って想像が出来ないんだけど、どんな味や色をしているんだろう?
作っているところを見せてもらうべく工場内へ潜入!
なにやら長いモノを餡練り機の中へ入れ始める久義さん。
「これはね、糸寒天だよ。コシが強くて、羊羹にするには最適だね!」とのこと。
なんか、そうめんみたいだね~!
糸寒天を入れ終わったら、餡練り機のスイッチオン!
かき混ぜる部分のプロペラがグルグルと回って、目が回るな。
機械に火を入れ、糸寒天が完全に溶けるまでゆっくりと煮詰めます。
糸寒天が完全に溶け切ったらザラメ、和三盆を入れます。
どちらの砂糖もちょっとずつ味見させてもらったけど、ザラメは甘みがサッと消える美味しさで、
和三盆は粒子が細かいので口どけが良いんだ~。
「これはねぇ、いい砂糖だぞ~。ウマイものを作るには良い物を使わないとな!」と久義さん。
材料にも色々こだわりがあるんですね。
モロヘイヤの色がキレイに出るようにと、白あんでようかんを作ります。
用意した白あんの量はおよそ9kg!
羊羹約60本分です。目の前の白あんを両手で丸めて食べたくなっちゃう!
▲こだわりの岩塩
塩にはフランス産の岩塩を使います。写真だと分かりづらいけど、
普段から見慣れている真っ白な塩とは違って、緑がかった色がキレイだな。
「食べる?」と言ってワタシの手のひらに大量の岩塩をくれた久義さん。
「絶対しょっぱいでしょ!」とツッコミを入れたくなるも、そのままパクッと口の中へ。
想像してた塩っ辛さじゃなかった。塩だからやっぱりしょっぱいけどね。
「煮詰まってきたらモロヘイヤを入れるよ~!」と久義さん。
モロヘイヤをどんな状態で混ぜるのか気になるな~。
ペースト状なのか、粉末なのか・・・!
正解は粉末でした!
「モロヘイヤの粉末をそのまま入れてしまうとダマになってしまうから、グラニュー糖と混ぜてから入れるんだよ。」
と久義さんに教えてもらいました。
モロヘイヤの粉末だけだと、色が焼けてしまい鮮やかな緑色が出にくい為、食紅を少量混ぜます。
すると・・・美味しそうなモロヘイヤ色になりました!
機械を止めていよいよ袋詰め作業です!
冷めないうちに包装することが重要。
モロヘイヤの特徴はヌルヌルとした粘りがあること。
「冷めると、固まってきてドボドボしてしまうから、時間との闘いだよ!お昼も食べる暇もないんだよ。」
と手を止めることなく作業を進める久義さん。
1つ1つ手作業で袋詰めします。
羊羹がアツアツのうちに全てを入れ終えなければいけないのでなんだか緊張するよ。
全て流し込んだ後はすぐに空気を抜いて袋の口を止めて完成です!
作りたてを食べる事は出来なかったけど、大きなかたまりのモロヘイヤ塩羊羹をいただきました!
濃いモロヘイヤ色が食欲をそそるよね。
ガブッとかぶりついちゃった!
モロヘイヤをお菓子に入れるって発想が無かったから、
どんな味か全然想像が出来なかったけど、上品な甘さ、弾力、ちょうどいい塩味のトリプルパンチで美味しい!
これは渋いお茶にピッタリだね!
モロヘイヤ入りって珍しいから、贈り物にしてもいいな~。
竹水園には他にもモロヘイヤ入りのお菓子があるから要チェックだね!
みんなに教えてあげよっと。
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、※この記事は2014年1月に公開しました
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『菓匠 竹水園』
所在地 静岡県裾野市佐野807-32
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TEL 055-992-0402
営業時間 9:00~18:00
定休日 無休
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